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≪情報や本舗≫≪ハーパー生化学≫≪筆頭編集者=ロバート・K・マレー博士≫≪糖質栄養素とウェルネス≫

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        知ってガッテン!糖鎖情報や本舗


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昨年、ロバート・K・マレー博士が第6回日本抗加齢医学会の講演で東京に来られ、その初日「糖鎖の基礎科学」というタイトルでお話されました
≪Robert K.Murray  University of Toronto, Toronto, Ontario, Canada≫

     第6回日本抗加齢医学会総会 プログラム

<Banerjumperその翌日に目金台の「八芳園」にて我々に特別講演を!以下はその全文です!演題は「糖質栄養素とウェルネス」とても分かりやすく、お話頂きました!

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          【糖質栄養素とウェルネス】                         GLYCONUTRIENTS&WELLNESS
                                               Photo           ロバート・K・マレー博士


                                  =ウェルネスとは?=

「ウェルネス」とは、身体と精神が健康的で全体としてバランスのとれた状態のことです。ただ単に病気から開放されていることを表しているものではありません.WHO(世界保健機構)ではこのように定義されています。

ウェルネスの要素は4つあります.まず第一に、栄養です.必須アミノ酸、必須脂肪酸、ビタミン、ミネラル、カロリー摂取、水、糖質栄養素などです.次に必要なのは年齢に応じた適度な運動です。3番目は、毒物を避けるということです.喫煙や過剰なアルコール摂取はもちろんのこと生活を取り巻く環境を守ることも含みます。そして、4番目は安らぎです。信仰、ヨガ、音楽などで精神的な安定を図ります。

では栄養素とは何でしょうか.栄養素とはエネルギー源や成長に必要な物質で、さらにそのエネルギーと成長を調節する働きもあります。その栄養素には、炭水化物(糖質)、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルがあります。

その栄養素の中でも私たちが関心を寄せているのが糖質栄養素です。私たちの身体は、いくつかの目的で単糖や多糖類を使っています。エネルギーの原料としてグルコースを使っていますが、糖たんぱく質やその他の分子の糖鎖を構築する糖としては、グルコースのほかに7つの糖が必要とされています。

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ガラクトース、マンノース、キシロース、フコース、N-アセチルグルコサミン、N-アセチルガラクトサミン、N-アセチルノイラミン酸の7つにグルコースを加えた8つの糖をまとめて私は「ビッグエイト」と呼んでいます。


これらはそれぞれ構造的にわずかな違いがあり、異なった生物学的機能を示します。また、このビッグエイトは、免疫系の活性に影響を与えたり、プレバイオティクス(健康に寄与する腸内細菌の増殖を促進する分子)として働く可能性があると考えられています。

                  =単糖と多糖類=

では、多糖類(ポリサッカライド)の性質について説明します。糖質栄養が体内でどのような働きをするのかを皆様に理解していただくためにも、多糖類についての知識を深めていただくことはとても大切です。“ポリ”とは“たくさん”という意味で、サッカライドは“糖”です。ポリサッカライドとは糖同士が結合して長い鎖状になった分子のことです。その鎖の形状は、真っ直ぐなものや枝分かれしているものがあり、1つあるいは数種の違う糖で構成されています、体内に摂取された多糖類は、腸内細菌が作る酵素によって消化されます。長い鎖状であった多糖類はこの酵素によって分解されてオリゴ糖と呼ばれる短い鎖になります。オリゴ糖はさらに分解されて単糖になります。糖が数百個連なったものを多糖類(ポリサッカライド)といい、2~20個のものをオリゴ糖、そして一個のものを単糖と呼びます。皆様がよくご存知のデンプンはグルコースだけが結合した多糖類です。

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   =糖質栄養【クラッシック】の構成成分について=

糖質栄養【クラッシック】は、米デンプン(グルコースでできた多糖類)、アラビノガラクタン(アラビノースとガラクトースでできた多糖類)、ガディガム(アラビノース、ガラクトース、マンノース、キシロースなどでできた多糖類)、トラガントガム(ガラクトース、キシロース、フコース他でできた多糖類)、フコイダン(フコースを主とする海藻からとれる多糖類)、ポリマンノース(マンノースを主とする多糖類でアロエ・ベラの活性成分)、グルコサミン(単糖)の7つの糖で構成されていて、グルコサミン以外はすべて多糖類です.これは、多糖類が糖質栄養の中でいかに主要な成分となっているかを示しています。糖質栄養は、設計者のお二人の科学者が、なぜこのような構成にしたのでしょうか。

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お二人は「植物中にあるビッグエイトを十分に供給できる製品を提供したい」という思いから糖質栄養を開発されました。現在、世界各国の研究機関がビッグエイトについて調査していますが、植物中のビッグエイトは、近代農法を実施したことにより過去50年間で大幅に減少していることがわかっています。ビッグエイトは、糖タンパク質や体内のほかの重要な分子にある糖鎖を構築するために必要不可欠なものです。細胞が正しく機能するためには正常な糖鎖を備えていなければなりません。健康な細胞が健康な人間を作るのです。ですから、これらの重要な糖を十分に提供できる糖質栄養補助食品を摂取することは理にかなっているといえます。

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   =糖質栄養素の働きと新たな可能性=

体内には12.000種もの糖タンパク質がありますが、それぞれ異なった構造と機能を持ち、私たちの健康増進に役立っています。例にあげますと、コラーゲンも糖タンパク質ですし、また、細菌やウィルスから身体を守ってくれる
抗体も糖タンパク質の一種です。

糖タンパク質は細胞の表面に存在し、ホルモンや成長因子などの情報伝達物質が結合する受容体として、また細胞がお互いに結合するときの細胞接着因子として働き、細胞間コミュニュケーションに重要な役割を担っています.一方、細菌やウィルスは糖タンパク質を認識して感染することもわかっています。このように、糖鎖はタンパク質に結合することで、タンパク質だけでは持ちきれない機能を付加することができるのです
糖が不足すると十分な糖鎖はできません.糖質栄養素を摂取することで不足を補えば十分な糖鎖が作られるのではないかと考えられており、健康増進が期待されています。
では、糖質栄養素が体内でどのような働きをする可能性があるのかについてお話しましょう.糖質栄養素は単一ではなく、さまざまな働き方をすることが研究で立証されています。

第一に、糖質栄養素には、細胞にウィルスや細菌が結合することを阻害する働き(=拮抗という)があるのではないかということです。


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第二に、体内の抗酸化物質【グルタチオン】の産生を促進する働きです。細胞が正常な活動を行っている間にも、酸素から酸化した分子が作られ続けます。この酸化分子は、活性酸素種やフリーラジカルと呼ばれるもので、DNA、タンパク質、脂質などを傷つける能力があり、加齢やガンに関与していると考えられています。それに対して、抗酸化物質は、酸化物質を取り除いて酸化によるダメージを防ぐ作用があります。糖質栄養入りのAOには、糖質栄養素と抗酸化物質が含まれていますので、この組み合わせは最高であると考えます。


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第三は、プレバイオティクスとしての働きです。プレバイオティクスとは、腸内のプロバイオティクス(健康に寄与する細菌)の増殖を促進する分子のことで、その多くが糖でできています。多糖類が腸内を通り抜けるとき、腸内細菌が作る酵素によってより小さな断片(オリゴ糖)に消化されますが、この断片の一部がプレバイオティクスになります。免疫系の約70%が腸壁にあることがわかっており、プロバイオティクスは腸管免疫の働きを促進するのではないかと考えられています。
プロバイオティクスには、腸の細胞への病原性細菌の結合を阻害する、免疫系を刺激する、ある種のビタミンを産生する、消化官障壁の修復を助けるといった多くの報告があり、特定の腸の病気に対して標準的治療に取り入れられつつあります。プロバイオティクスの増殖に必要なプレバイオティクスにも注目が集まりつつあります。
現在、マ社研究室では、アラビノガラクタンやポリマンノースがプレビオティクスとして働く可能性について研究を進めています。


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第四に、遺伝子の活動をONにしたりOFFにしたりするスイッチ機能の可能性です。近年、ニュートリゲノミクスという新しい科学分野ができました。この研究の主な目的のひとつは、遺伝子活動における栄養素の影響についてです。今後この研究によって栄養素混合物の有用性のいくつかを立証できるかもしれません。今後の研究の成果が大いに期待されます。
今までの話で、補完栄養素がいかに健康によい影響を与えれるかがご理解いただけたのでないでしょうか。栄養補完はウェルネスにとって大変重要な要素なのです。

【補足:ウェルネスとは辞書によれば、「とくに積極的に目標としての、良好な健康の質あるいは状態」である】

Photo_6    ローバート・k・マレー博士のサインです


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