≪モネ&ドガ&ゴッホ&ロートレック&パウル・クレー&エミール・ガレなどに影響を与えた浮世絵≫≪情報や本舗≫
浮世絵が世界的に知られることになったきっかけは、明治時代に入って大量の浮世絵版画が欧米に流出したことにあった 浮世絵師も喜多川歌麿・喜多川広重(かつては安藤)・葛飾北斎・歌川国芳・菱川師宣・東洲斎写楽・歌川国貞・鈴木春信など数々の絵師による斬新な構図や色彩表現が欧州の画家やコレクターを驚かせる
その中で、北斎には極めて特殊な流出品があった それは『北斎漫画』であって すなわち画家が絵を描くための「絵手本」手本としてたくさんのモチーフを載せた全15編の画集で こっれはジャンルとして浮世絵ではないます
モネやドガ、ゴッホ、ロートレックなどフランス印象派とその周辺の画家から、スイスとドイツで活動したパウル・クレーや北欧の画家、さらにはエミール・ガレのガラス工芸に至るまで、さまざまな影響を多くの実物や資料の比較展示によって知ることができます
ドガは、相撲の力士が腰に手を当てた『北斎漫画』のポーズを、自身の主要なモチーフである踊り子の描写の中で表現している。
(左)葛飾北斎『北斎漫画』十一編[部分](刊年不詳、浦上蒼穹堂)
(右)エドガー・ドガ《踊り子たち、ピンクと緑》(1894年、パステル、紙[ボード裏打]、66×47cm、 吉野石膏株式会社[山形美術館寄託])
メアリー・カサット《青い肘掛け椅子に座る少女》(1878年、油彩、カンヴァス、89.5×129.8cm、ワシントン・ナショナル・ギャラリー National Gallery of Art, Washington, Collection of Mr. and Mrs. Paul Mellon, 1983.1.18 Courtesy National Gallery of Art, Washington)